
各SME基準で認められている棚卸資産の評価方法は、以下の通りです。(O:可能、X:不可)
なお、○が付されているからと言って、どの評価方法も無条件に採用が認められているわけではなく、その採用に当たっては、合理性が要求されています。
評価方法 IFRS-SME US-SME JP-SME
個別法: O(13.17) O(12.16) O(28)
先入先出法 O(13.18) O(12.18) O(28)
後入先出法 X(13.18、注1) O(12.18) △(注2)
加重平均法 O(13.18) O(12.18) O(28)
売価還元法 O(13.16) O(12.14) O(28)
最終仕入原価法 O(13.16) X(明言なし) O(28)
(注1)IFRS-SMEにおいて、LIFOが認められない理由は、LIFOにおける、最も直近に仕入れたものから払い出され、その結果、在庫には最も古いものから残るというシナリオが、実際の物流を表現する一般的な表現とは異なるものである、という根拠によるものの様です。
(注2)JP-SMEにおいては、採用が可能な旨の明示はされていませんが、合理性があれば、LIFOの採用もあり得る規定ぶりになっています(28)。