IFRS-SMEの採用状況

10.09

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IFRS財団によると、2014年9月現在において、IFRS-SMEの強制適用ないし任意適用を表明している国と地域の数は68だそうです。採用国は、新興国が主ですが、地域別にみると以下のようになります。

南アメリカ: ブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルー、ベネズエラ等
カリブ及び中米: ジャマイカ、ドミニカ等、多数
アフリカ:  南アフリカ、エジプト、ナイジェリア、ガーナ、ケニア等、多数
アジア: 香港、シンガポール、マレーシア、フィリピン、ミャンマー、バングラディッシュ等
中東orユーラシア: サウジアラビア、USE、ヨルダン、カタール、トルコ、等
ヨーロッパ: 英国、アイルランド、スイス、ボスニア等少数

なお、上記68の国と地域のうち、
08: 完全版IFRSを適用する必要のないSMEに強制適用
43: SMEが、完全版IFRSとIFRS-SMEのどちらかを選択
16: SMEが、完全版IFRS、IFRS-SME、Local GAAPのどれかを選択
01: SMEが、IFRS-SMEとLocal GAAPのどちらかを選択

また、上記68の国と地域のうち、
60: IFRS-SMEを無修正のまま、そのまま適用
08: 何らかの修正の上、適用(アルゼンチン、ブラジル、香港、サウジ・アラビア、アイルランド、英国、バングラディッシュ、ボスニア・ヘルツェゴビナ)

G20からは7か国が採用ないし前向きに検討中、G7からは英国のみ。 
米国は、アメリカ公認会計士協会が、2013年に、独自のSME基準を公表。
日本は、会計士協会、税理士会と商工会議所が共同で、2005年に、中小企業の会計に関する指針を発表。

ご覧のとおり、IFRS-SMEの採用国は、経済大国ではありません。かろうじて、IFRSの本家本元である英国で採用があるのみです。世界経済第3位の日本が、こうしたIFRS-SMEに目を向ける事はナンセンスでしょうか?恥でしょうか?

今後、日本の中小企業がグローバルに活躍するには、上記のような国々が相手であることは間違いないですし、そうした国に子会社や関連会社を持つ事にもなるでしょう。逆に、そうした国々に本社があって、その会社の日本での販売拠点などが、日本に置かれることも十分に考えられます。しかも、そうした日本の拠点は、東京だけに集中するとは限りません。地方都市、あるいは、地方の山の中、片田舎にポツンと出現するかもしれません。その様な時代に、IFRS-SMEを知っているかどうかは、大きな岐路になるのではないでしょうか? 地元にいながら、ワーク・ライフ・バランスを保ち、IFRS-SMEと英語を武器に、グローバルな視点で、経理業務に携わることも夢ではないのではないかと思っています。

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